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番外編 没有 下次了 啊!

「上手いものを食べに行こう。橘、きみも付き合え」 「は?」 「紗智たちはさっき帰ってきたばかりだ。疲れているだろう?柚原さんに許可はもらった。俺と二人きりだと亜優が警戒してしまうだろ?」 「分かりました」 渋々ながら答える橘さん。 「柚原さん、弾よけもつけず三人で行かせて大丈夫なんですか?」 「大丈夫だ。玲士はコウジから手解きを受け、いざとなれば素手でも闘えるくらい腕っぷしが強くなった。遼成も太鼓判を押すくらいな。放火された現場としろゆき美容室を見たいと言われてな。玲士なりに引っかかることがあるみたいだ」 一時行方不明になった義夫さんだったけどのちに樋口さんと県内の温泉旅館に滞在していたことが判明した。帰宅後は樋口さんとずっと一緒にいる。 「何か動きがあれば連絡が来ることになっている。若いのにはかなり刺激が強いからヤスと佐治に見張りを頼んだ」 「ハツさんの意識が戻ればいいですね」 「あぁ、そうだな。サツは義夫が保険金目当てでしらゆき美容室に放火し、ハツの口を塞ごうとしたとしたとみて捜査をはじめている」 弓削さんがこのことを知ったらどんなに悲しむだろう。そんなことを考えていたら、弓削さんから手紙が届いたと若い衆が持ってきてくれた。 「いいですね、ラブレター。弓削と相思相愛で羨ましい」 「弓削さんにはヤスさんがいます」 「でも姐さんにもほの字なのは確かだ」 「もう柚原さんたら」 軽く腕を叩いたつもりだったけど、 「姐さんって意外とバカ力だな。それがまたいい」 柚原さんが腕を擦りながら苦笑いを浮かべた。

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