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番外編 安川さん

朝御飯の準備を先に済ませ、子どもたちが起きる前に弓削さんへの手紙を書いていたら、 「ママ、これぼくとハルちゃんから。ゆげさんにわたして」 「未知さん、これみつきママとりゅうパパにわたして」 一太と奏音くんが大事そうに両手で抱えて手紙を持ってきた。 「きょねんのうねめ祭りのしゃしん、いっしょにおくったら?ゆげさんよろこぶよ」 「それいいかもしれないね」 「ゆげさん、げんきむっきんきんだね」 意味がいまいち分からなくて首を傾げると、 「青空さんがいつも言ってる。いみは一太もよくわかんない」 「そうなんだ」 二人してお腹が空きすぎて目が覚めたみたいだった。 「ご飯はもうちょっとで炊きあがると思うの。なめこと豆腐のみそ汁を作ったから、もしかしたらご飯先に食べれるかも知れない」 「ままたんにきいてくる?」 「どうする?」 目を合わせひそひそ話しをする二人。 「パパはお客さんとお話をしているから、先に食べても大丈夫だよ。背中とお腹がくっつくちゃうから」 グルル~~ググ~~とお腹が鳴る音が聞こえてきた。成長期だもの。食べてもすぐにお腹が空く。 毎週日曜日総合体育館の駐車場で開催される朝市の帰りに石井さんとお友達の安川さんが家に寄ってくれて、石井さんからは新鮮な野菜を、なめこ農家の安川さんからはなめこが届くようになった。なめこの茎も食べれると最近になって知った。

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