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番外編本部からの緊急召集
「譲治の無事な姿を見たかっただけだ。鞠家、頼むな」
「任せておけ」
宋さんも若林さんの無事を確認し、渡会さんに二人を頼みますと頭を下げて頼み込んだ。
「ボスの心配をちっとはしてやれ」
「ボスは不死身だ」
「心配するだけ無駄だ。骨折り損のくたびれもうけだ」
「卯月と千里といるなら大丈夫だろ」
覃さんと宋さんはいつも通り。慌てず急がず。怖いくらい落ち着いていた。
鞠家と柚原がいればオヤジが留守でも大丈夫だ。根岸さんから太鼓判を押された柚原さん。俄然やる気になるかと思ったけど、
「あ、そうだ。急用を思い出した」
そそくさと真っ先に逃げてしまった。
「困ったヤツだ」
「能ある鷹は爪を隠すとよく言うだろ?柚原はやる時はやる男だ」
「それもそうだな」
信孝さんとヤスさんも駆け付けて、鞠家さんを中心にこれから起こりうる事態に対処すべく話し合いが持たれた。
「みんな、持ち場に戻っていいぞ」
鞠家さんが何気に後ろを振り返ると、覃さんと宋さんが立っていたから、うぁ~~出た~~!かなり驚いていた。
「失礼なヤツだな。ずっといたのに誰も気づかないんだぞ」
「頼むから、いるならいると言ってくれ。心臓が止まるかと思ったぞ」
鞠家さんが胸に手をあてた。
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