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番外編本部からの緊急召集
「今何て言った?ミネオ、もういっぺん言ってみろ」
「ミネオじゃなくてミツオだ」
「ミツオもミネオも似たようなもんだろ?」
ミツオさんに食って掛かる与志之さん。
「止めないか、見苦しい」
玲士さんがあわてて止めに入った。
そこへ、ゆき、ゆき、ゆきうさぎと陽気に口ずさみながらヤスさんがひょっこりと顔を出した。
「もしかしてうちのしゃでが迷惑を掛けたのか?何かやらかしたか?」
「いや、違う」
「それなら良かった。ミツオ、おいで。おやつにしよう」
手招きした。
「ハチも青空もどうだ?今日開店のどら焼き専門店から、1個400円もするフルーツどら焼きを物は試しと買ってきたんだ」
「ヤス兄貴すみません。今それどころじゃなくて」
与志之さんに胸ぐらを掴まれた状態のミツオさん。手を払うことが出来ず、身動きが取れずにいた。
「今のお前の兄貴はソイツじゃなく俺だろ?ソイツのほうがいいなら話しは別だが」
「ヤス兄貴のほうがいいに決まってます。与志之さんすみませんが離してください」
ミツオさんが与志之さんをじっと見つめた。
しばらく見つめあったのち、与志之さんが胸ぐらからゆっくりと手を離した。
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