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番外編もし赤い糸があるなら
「まりやさんだめでしょ。さっちゃんを泣かせちゃ」
「泣かせてない。これにはちゃんとした理由があるんだ」
「昔のことを思い出したら急に涙が出てきたんだ。奏音くんは優しいね。ありがとう」
紗智さんが鼻を啜りながら手袋を片方外すと奏音くんの頭をぽんぽんと撫でてくれた。
「四人の共通点といったらボスラブで寂しがり屋で甘えん坊。構ってちゃんばっかだ」
「みんなに愛されるボスは未知さんラブですからね。不思議なのは覃さんも宋さんも未知さんには焼きもちを妬かないということです」
「妹みたいでめんこいだみたいだ。ウーがマーと呼んでいることに最初は面食らったみたいだが、すぐに納得したみたいだ」
「ウーさんもさちさんもななちゃんもあゆさんもみんな一太たちのお兄ちゃんだよ。やさしいからみんな大好き」
「ままたんは毎日お兄ちゃんとして頑張っている一太くんのことが大好きですよ」
「ぱぱたんもだぞ」
橘さんと柚原さんも片方の手袋を外して、一太の頭をぽんぽんと撫でてくれた。
「なんかくすぐったい」
恥ずかしいのか一太が照れて真っ赤になっていた。
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