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番外編変態は死んでも直らない

「留守番をしていてくれと地竜と根岸に頼まれたんだ」 まだ、寝たくないと駄々を捏ねる太惺と心望を宥め、彼と一緒になんとか寝かし付けた。 「やっと寝てくれた。疲れた」 ごろんと布団の上に横になる彼。 「未知、手を握ってくれ」 彼が腕を伸ばしてきた。 迷うことなくその手を握ると、 「わ、わ、わ」 ぐいっと引っ張られそのまま彼の体の上に倒れ込んだ。 「やっと未知を捕まえられた」 包み込むように優しく抱き締められ、髪をそっと撫でられた。 「さらさらにしてもらって良かったな。匂いもそんなにしないし」 「もしかして妬いてる?」 「俺が?地竜に?そんな訳ないだろ?」 クスクスと笑う彼。でも目は笑っていなかった。地竜さんに髪をドライヤーで乾かしてもらっている間ずっと彼の視線を背中に感じていたもの。 「すごく楽しそうだったから、なんか、面白くないというかなんと言うか。そんなのどうでもいいだろう。地竜の話しは一旦終わり」 後頭部に手を置くと、真っ直ぐに視線を注がれながら、 「未知、愛してるよ」 熱っぽく囁かれた。 彼の方から引き寄せられると、ごく軽く、十分に熱が伝わるほどのキスをされた。

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