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番外編未来をうち鳴らす鐘

「ぱぱたんのつくった、ちゅるちゅる、おいちー」 幼稚園入園と同時に箸を使う練習をはじめた遥香。最初はうどんを箸の先で上手に掴めなくてかなり苦労していたけど、諦めずに何度も挑戦しているうちにめきめきと上達していった。 「そうか。いつでも作ってやるからな」 「柚原はうどんも作れるのか。相変わらすごいな。何でも出来るんだな」 「優璃みたく何でも作れるっていう訳じゃないが、たいくんとここちゃんには蕎麦はまだ早いから、うどんなら食べれるかなって思って。それで蕎麦打ちの名人でもある副島の父親の征之さんに手解きを受けたんだ」 「へぇ~~相変わらず勉強熱心なんだな」 「いや、そうでもない。そば打ちは腕の力を使うがそれだけでは身体の幹の筋肉は鍛えられない。日々腹筋背筋のトレーニングを意識して鍛えなければ。いざというときに優璃や姐さんや子どもたちを守ることが出来ないだろ?それではままたんの伴侶失格だし、姐さんの親代わり失格だ」 「やっぱり柚原はすごいな。束になっても太刀打ち出来ない」 地竜さんにべた褒めされ、 「止せや、恥ずかしい。飯くらい黙って食え」 照れている顔を見られたくないのかぷいっとそっぽを向く柚原さん。

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