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番外編男の約束
「ありがとう橘」
「冷たいほうが良かったですか?」
「ううん、これで大丈夫。風がね、意外と強くてお腹が冷えていたから温かい飲み物が飲みたかったの。だから嬉しい」
「今日はここにお泊まりコースですか?」
「めぐみちゃんとはるちゃんたちと一緒に寝るって約束したから……だめ……だよね?」
両手を合わせ上目遣いで橘さんをちらっと見るチカちゃん。
「駄目とは言ってはいませんよ。私が心配しているのは……」
「そこは大丈夫。なにがなんでも東京に行かないとダーリンに会えない訳じゃないもの」
「ということは、もしかして………」
「あたり!さすが橘。察しがいいわね」
「嫌な予感というのは十中八九当たりますからね。お客さんが誰も来ないような家より沢山来る家のほうが賑やかでいいですからね」
「だってみんな熱烈大歓迎してくれしるし、それに居心地最高なんだもん。だからずっとここにいたくなるの」
チカちゃんは相変わらずテンションが高い。
「そうですか、それは良かったですね」
橘さんもチカちゃんの勢いに押されっぱなしだ。
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