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番外編コウジさんの後輩

「あれ、玲士と地竜は?ここにいると聞いたんだが」 「さっきまでここにいたよ。一太くん知らない?」 めぐみちゃんが一太に聞くと、 「二人とも電話をしてくるって言ってたよ」 「そうか、ありがとう」 国井さんが玲士さんと地竜さんを探しに行こうとしたら、 「果報は寝て待てってよく言うから、動かないでここにいたほうがいいと思うよ。また、行き違いになるよ」 「それもそうだな。じゃあ、待たせてもらおうかな。みんな何をしているんだ?」 座卓に透明なテーブルクロスを敷いて何やら準備をしている子どもたちに聞くと、 「ぎょうざをつくるの」 「あとね、しゅうまいも」 「さっちゃんとなおちゃんが先生だよ」 「そうか。本場の味が食べれるなんて贅沢の極みだ。さっき昼を食べたばかりなのにもうお腹が空いてきた」 国井さんが笑いながらお腹に手をあてると、 「めぐみちゃん見て」 「すごいよ、かたいよ」 奏音くんと優輝くんが国井さんのシャツをペロッと捲り、露になったお腹をぺたぺたと触りだした。 「もう、やだ」 顔を真っ赤にし両手で顔を覆うめぐみちゃん。 「卯月と地竜とどっちが固い?」 「どっちも」 「そうか」 日々の鍛練の賜物である自慢の筋肉を褒められ、まんざらでもないのか照れながらも嬉しそうだった。 「国井さん、セクハラだよ。お腹をしまって。見せなくてもスゴいの分かるから」 紗智さんの鋭いつっこみに、うんうんと何度も頷く那和さんと亜優さん。 ちょうどそのとき、彼と地竜さんと玲士さんが三人仲良く連れ立って戻ってきた。

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