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番外編賑やかなひととき
「あぁ~~!パパとパパちゅーしてる!」
お風呂場から真っ裸で走ってきた未来くんが大きな声をあげたものだから、二人はびくっと肩を震わせ慌てて離れた。
「みく、おきがえがさきだよ」
しっかり者で面倒みのいい晴くんが着替えを持って追い掛けてきた。
「パパとパパのじゃまをしないの」
「だって」
唇を尖らせる未来くんに、
「パパとパパがちゅーしてるのいつものことでしょ。ほら、いちたおにいちゃんといっしょにねるんでしょ?ほら、これをはいて」
晴くんが未来くんに下着を差し出した。
「パパ、手伝おうか?」
信孝さんが声を掛けると、
「だいじょうぶ、はれおにいちゃんだから」
そう言って未来くんがパジャマを着るのを手助けしてくれた。
「パパたち、おやすみなさい。もうじゃましないからつづきをしてていいよ」
「いっぱいしていいよ。おやすみなさい」
そう言うと一太たちの部屋に元気一杯走っていった。
「転ぶから走るなっていつも言ってるのに、それにしても参ったな」
大人顔負けの二人の言葉に信孝さんが頭をくしゃくしゃと掻いた。
「ナオ、顔赤くないか?気のせいか?」
「うん、気のせいだよ」
「そうか?」
顔を覗き込む信孝さん。
「もう、意地悪しないで」
ナオさんは耳まで真っ赤にしていた。
「ゆでたこみたいで本当に可愛いな。もっと泣かせたくなる可愛さだ」
「もう、信孝さんたら」
ますます真っ赤になるナオさん。
「何を想像したんだ?」
「だって信孝さんが変なことを言うから」
「変なことじゃないだろ。夜は長いんだ、楽しまないとな。二人きりの夜なんてそうそうないだろ?」
信孝さんがナオさんの腰に腕を回し抱き寄せた。
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