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番外編どっちが子どもなんだかわからないね

「どっちが子どもなんだか」 「分かんないよね」 目を合わせクスクスと笑い出す紗智さんと那和さん。言葉が通じない亜優さんに鞠家さんが通訳してあげると、面白いとでも言ってるのかな?お腹を抱えて笑いだした。 てわすらすることなくお利口さんにしてご飯を食べていた太惺と心望の手が完全に止まってしまった。スプーンを握ったままきょとんとしたのち、キャハハと笑い出した。 「たいくん、ここちゃんはご飯を食べて。パパとディノンさんのことは気にしないで。もう、やだ」 これには一太もかなり困り果ててお手上げ状態になってしまった。 「あの……」 お盆にお味噌汁を乗せて運んでいた橘さんが目をつり上げて彼と地竜さんを睨み付けていることにとうの本人たちは全然気付いていない。それからすぐに、 「遥琉、地竜さん!」 橘さんの雷が落ちた。 「たいくん、ここちゃんのことをままたんおこってないよ。だからなかないで」 自分たちが怒られたとでも思ったのか、火がついたように泣き出した太惺を一太が、心望をめぐみちゃんが豆椅子から抱き上げて抱っこしてあやしてくれた。 「譲治さんに背を見て子は育つということわざがあると話していたはどこの誰ですかね。鍋山さんに鏡となり譲治さんにの手本になってくれと言っていたのは誰ですかね」 嫌みたっぷりに言われ彼の顔から笑顔が消えた。 「言った先から破るとは。嘘つきは泥棒さんのはじまりですよ」 「お前から盗るものは何もないはずだ」 「盗ったではないですか。私のかわいい娘を」 「娘?」 一瞬きょとんとする彼。

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