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番外編どっちが子どもなんだかわからないね

「焼きもち妬きは一朝一夕でどうなるものでもないと思いますよ。遥琉、もう一度聞きますが本当にここで寝るんですか?」 手分けして広間に布団を敷く若い衆を見て橘さんがそんなことを彼に聞いた。 「合宿みたいで楽しいだろ?いまだによそよそしい玲士と幹部たちが親睦を深めるいい機会だ。これを逃す手はない。玲士はいずれ俺の息子になるわけだし、同じ息子同士鞠家と仲良くなってもらいたい。いつまでも他人行儀のままではいれないだろ?」 「それはそうですけど……」 「譲治みたいに手のかかる弟分もいる。そのことに気づいてもらいたい。俺や鞠家に言われてから動くんじゃなく、自分から動けるようになって欲しいんだ」 「ただでさえプレッシャーに弱いんですから、いじくりこんにゃくにしないでくださいよ」 「分かってるよ。どうした?寝れないのか?」 彼の視線の先には一太と奏音くんと優輝くんがいた。眠たそうに何度もあくびをしていた。 「大人ばっかズルい」 「ぼくたちもいっしょにねたい」 「分かった。好きなところで寝ていいぞ」 「やったー!」 小さくガッツポーズをするふたり。 「パパはどこで寝るの?」 「地竜と信孝がもれなくついてくるからな。端っこが空いていればそこで寝ようかな」 「じゃあ一太も一緒に寝る。かなたくんは?」 「ぼくははちやさんと青空さんと一緒がいい。もれなくじょうじさんがついてくるから」 奏音くんがふたりを見つけて駆けていった。優輝くんはというと、橘さんの隣にさりげなく移動していた。

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