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番外編どっちが子どもなんだかわからないね

「寝惚けて俺をパパと勘違いして泣きながら抱き付いてきたんだ。やっと寝かしつけたところだ。起こしたら許さないぞ」 「地竜さんありがとう。全然気付かなかった」 「寝かしつけくらい俺にも出来る。気にするな」 「でもなんで地竜さんがここに?」 「未知の驚いた顔を見たくて忍び込んだらふたりに見付かったんだ。悪いことは出来ないな。ナオ、布団を温めておいた。交換だ」 晴くんと未来くんを起こさないように起き上がろうとした地竜さんだったけど、ふたりは服にぎゅっとしがみついてなかなか離れようとはしなかった。 「卯月を信孝に独り占めされるのは不本意だが、未知とナオと子どもたちと一緒に寝れる千載一遇のこのチャンスを逃したくはない。でも起きてから卯月と信孝と気まずくなるのも嫌だしな。俺はどうしたらいい?」 「どうしたらって聞かれても……」 ちらっとナオさんを見ると、 「多分だけど、地竜さんは大人だし紳士だから変なことしないでしょ?」 「したとしても未知限定だ。未知にしかときめかない」 しれっとした顔で即答する地竜さん。 「未知さんのことが本当に好きなんですね」 ナオさんがププッとふきだした。 「いつも未知がここにいるからな、心強い」 お守り袋を忍ばせている胸ポケットに手をあてる地竜さん。 「きしょいってドン引きされなくて良かったです ね」 「俺の未知に限ってそんなことはしない」 自信満々に答える地竜さん。

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