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番外編どっちが子どもなんだかわからないね
「でもほら、男心と秋の空ってよくいいますし」
「男心と秋の空?」
意味がいまいち分からないのか首を傾げる地竜さん。そのとき晴くんの手がゴソゴソと動いた。遥香みたく晴くんもタグを探しているみたいだった。脇腹のあたりをぺたぺたと触られてくすぐったくないのかな?地竜さんは平然としていた。
「くすぐったいがこれくらいは我慢出来る。そういえば凪も碧人もタグが好きだったな。子どもはみんなタグが好きなのか?」
「未来は袖を吸うのが好きみたい。シャツのボタンを外すと左右に分かれるでしょ?いつかボタンを誤飲しないかヒヤヒヤしているだけど」
ナオさんに言われ、何気に未来くんを見る地竜さん。
「どうりで大人しいわけだ。誤飲に気を付けないとな。ナオ、教えてくれてありがとう。教えてもらわなかったら分からなかった。それにしても可愛いな」
地竜さんの表情が和らいだ。
陽葵を寝かし付けながらうとうとしていたら、
「地竜さん、変なことを聞いてもいいですか?」
ナオさんの声が聞こえてきた。
「藪から棒にどうした?答えられる範囲でなら何でも聞いていいぞ」
「なんで未知さんだったんですか?男女問わずきれいなひと、まわりにいたのに。なんでかなってずっと不思議だったんです。危険を顧みず命をかけて未知さんを守って、とことん尽くして、そしてただ、ただ、、一途に愛して……どんなに未知さんを愛しても決して報われることがないに……あ、ご、ごめんなさい。忘れてください」
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