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番外編どっちが子どもなんだかわからないね

「未知さんのことだから気を遣ってここに来ると予想はしていたんですよ」 だから暖房がきいてぽかぽかと温かいんだ。何気ない橘さんの心遣いが嬉しかった。僕が陽葵におっぱいをあげている間橘さんは後ろを振り返らなかった。 「そういえば千里から電話がありましたよ。国井さんから未知さんと一緒に写った写真を見せられいいだろうって自慢されたのがよほど癪に障ったみたいですよ」 「黙っていればバレないのにな」 不意に彼の声が聞こえてきたからどきっとした。「おはよう」ってとびきり爽やかなスマイルで耳元で囁かれそっと優しくハグをされた。 「朝から未知さんを驚かせないでください。ビックリしてひまちゃんを落としたらどうするんですか?」 「未知が陽葵を落とすわけねぇだろ。相変わらず過保護だな」 「何か言いました?」 「いや、何も言ってない。独り言だ」 橘さんに睨まれてギクリとする彼。 「だって未知と一緒に寝たくてもそれが叶わないし、二人きりになるのがなかなか難しいし、甘えられないし。だから今甘えるんだ」 「何を訳の分からないことを言っているんですかあなたは。いいじゃないですか、死神と懐刀、強い男が二人もあなたの前ではまるで子どものように甘えん坊になるんですよ。ふたりとも伴侶がいるにも関わらず焼きもちを妬いてあなたを取り合って、モテモテですね。羨ましい限りです」

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