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番外編スペシャルサプライズ

「でもまさか光希が本当にすっ飛んでくるとはな。いやぁ~~たまげた」 「光希にとってめぐみたちは奏音と同じくらい目に入れても痛くない。そんな存在ですからね」 「それはそうと未知のところに戻らなくていいのか。首を長くして待ってるいんじゃねぇのか」 ニヤニヤと笑う度会さん。 「度会さんまで」 前髪を掻きながら照れ臭そうに笑う彼。 「幸せそうで何より。風来坊の地竜のことだ。そのうち何事もなかったかのようにふらりと帰ってくるだろうよ」 「地竜のことは心配していません。ただ」 「ただ、なんだ?」 「帰ってくるたびに違うところに包帯を巻いているし、生傷も絶えないし」 「なんだかんだ言って心配してるんだな」 「俺がアイツを?あり得ないですよ」 必死に否定する彼。度会さんはそんな彼を見て愉しげに笑っていた。 「かなたが帰ってくるまでぜったい帰らないでね」 「帰らないよ、日曜日までいるから安心して。ほら、そろそろ行かないと遅刻するよ」 笑顔で顔を覗き込むと頭をぽんぽんと優しく撫でた。 「学校行かない。休む。ママといっしょにいる」 奏音くんが首をぶんぶんと横に振った。 「それだけは駄目。どうしよう、困ったな」 光希さんが助けを求めあたりをキョロキョロと見回すと、 「かなくん行こう。みつきさんがこまってるよ。それにかなくん、みつきさんがうそをついたこと一度もないでしょ?」 先に車へ向かった一太が戻ってきた。

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