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番外編予期せぬ接点

「俺も覃に寝込みをいきなり襲われたからな。挨拶代わりに尻に噛み痕を付けられた。宋にも……思い出すだけで恥ずかしい……」 コウジさんが顔を真っ赤にして顔を両手で覆った。 「二人してド変態だからな」 二人の会話を聞いていた度会さんがくくくと笑い出した。 「会長、笑い事ではないですよ」 「そうか?相手の一瞬の隙をついて、だいの男をいとも簡単に組み伏せることが出来る、ある意味天才だと思うぞ。普通は抵抗され諦めるが、覃と宋のすごいところは相手に気付かれぬうちに懐に忍び込み抵抗されるまえに目的を遂行させることだ。お見事としかいいようがない。カシラどうした?」 まさか度会さんの口からそんな台詞が出で来るとはこれっぽっちも思わなかった鞠家さん。 「会長だけは良識のある方だと思っていました」 呆気にとられながらも言葉を返した。 「そうか?つぎにまた寝込みを襲われないようにするにはどうしたらいいか考えることが出来るだろ?敵に遭遇した時、カタギの皆さんに迷惑を掛けないよにするにはどうしたらいいか、冷静になれるはずだ」 「なるほど。一理ありますね」 「なかなか深いですね」 鞠家さんとコウジさんが何度も頷いていた。 「会長、カシラ大変です!」 若い衆が目の色を変えて駆けこんできた。

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