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番外編予期せぬ接点

「コウジと過足の知り合いの車田と蛭田。オヤジから見て信用できる男ですか?」 「さぁ~~どうだろうな。しばらく泳がせておけばそのうち本性を出すだろうよ。それに譲治にぞっこん惚れているみたいだから懲りずにまた口説きに来るだろう」 「覃がいたら間違いなく修羅場だったな」 「いなくても修羅場なのは変わらない。鍋山がやきもきしていた」 譲治は彼氏からの大事な預かりものだ。傷の一つでも付けたらただじゃおかないからな、鍋山さんが目をこれでもかとつり上げて車田さんにガンを飛ばしていたのはここだけの話しだけど。 「光希、使って悪いが、覃は犬並みに嗅覚が鋭い。バレる前に譲治の服を洗っておいてほしいんだが。未知は手が離せなくて」 「洗濯機を回すだけなら俺にも出来るから何でも言っていいよ。でも覃がいないのになんで?」 「すごく嫌な予感がするんだ」 彼の嫌な予感ほど当たる確率が高いものはない。洗濯機に譲治さんの服を入れようとしたとき、 「あれ、光希がいる。なんでだ」 覃さんが気配もなく、まるで幽霊のようにふらりと現れたものだから光希さんは心臓が止まるんじゃない、そのくらい驚いた。 「あら、覃。噂をすれば……じゃない。お帰りなさい。久し振り」 なるべく平静を装う光希さん。咄嗟に服を後ろに隠した。 「相変わらず光希は別嬪さんだな。家を留守にしたらあの問題児二名、喧嘩ばかりじゃないのか?大丈夫なのか?」 「喧嘩するほど仲がいいっていうし。たまにはね兄弟水入らずで過ごすのもありかなって」 「熱でもあって暑いのか?汗がすごいぞ」

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