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番外編予期せぬ接点

「大山の偽者に告ぐ。尻フェチの変態の餌食になりたくなければ口の中のをすぐに吐き出して、正体を言え。これは決して脅しではない」 柚原さんがボールペンの中に仕込まれていたナイフを眼前にちらつかせながらゆっくりとした口調で大山さんに話し掛けた。 「いいチャンスじゃないか。今話題の死神の幹部とお友だちになれるんだぞ。これを逃したらもう二度とないぞ」 「ヤス兄貴の言う通りだ」 阿吽の呼吸でじりじりと確実に大山さんを追い込むヤスさんたち。 度会さんが「うちの若いのもなかなかやるな。見直した」と感心していると、 「会長が彼らを育ててくれたからですよ」 彼が鞠家さんを伴い姿を現した。 「遥琉さんに子供たちをほっぽって家のなかをうすらかすらしているなって注意されちゃった」 「心配性だからね、遥琉は。こればかりはしょうがないよ。それにしても遥琉もずいぶと訛ってるね。柚原と弓削の影響かな?」 光希さんがくすりと笑った。 「てかさぁ、ほかの男にマーを見せたくないだけじゃない?紗智もそう思うよね?」 「那和、歩きながらアイスを食べないの。行儀悪いよ。橘さんにあっぷされるよ」 子供たちが寝ている隙に高行さんたちのシャツのアイロンがけを済ませたいと、紗智さんが部屋のすみでうず高く積まれたシャツのアイロンがけをしていた。

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