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番外編コウジさんの後輩

「そういえばめぐみと優輝は?姿が見えないんだが」 「二人が好きなアニメとコラボしたお菓子とグッズが今日発売されるみたいで、コンビニエンスストアに行ってます。蜂谷さんたちと一緒なので大丈夫です」 「ポスターは男子トイレに貼ってあった。ということは優輝も湯山らしき男の顔を見たということか。何事もなく無事に帰ってくればいいが……妙に胸騒ぎがする」 柚原さんが険しい表情を浮かべた。 その頃コンビニエンスストアでは……。 会計待ちの列に並んだめぐみちゃんたち。そのとき杖をついた白髪のおいじいちゃんがふらふらと覚束ない足取りで店内に入ってきた。 スィーツが所せましと並ぶ棚を眺めていた蜂谷さんと青空さん。なにかを察したのかおじいちゃんに気付かれないようにそっと視線をあげた。 お金これで足りるかな?お小遣いの五百円を握り締めめぐみちゃんと楽しそうに話していた優輝くんだったけど、おじいちゃんが二人のすぐ近くを通った直後、笑顔が消えた。膝がガクガクと震えだした。 「めぐみ、蜂谷さんのところに行こう。買うの忘れたのがある」 「えぇ~次なのに?」 「また並べばいいじゃん」 優輝くんがめぐみちゃんの腕を掴むとすぐ近くにいる蜂谷さんたちのところに移動した。 「蜂谷さん、青空さんゴメンね」 「どうした?」 「だって僕のせいで……」 「なにも悪いことをしていなんだ。堂々としていればいいんだ」 蜂谷さんが今にも泣きだしそうな優輝くんの顔を笑顔で覗き込むと頭をぽんぽんと優しく撫でた。 「暇な連中だな。他にやることがあるだろうに」 青空さんがぼそっと呟いた。

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