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番外編コウジさんの後輩

「なんだ、蜂谷さんたちまだ帰ってこねぇのか?先に出たからてっきり帰ってきているものだと思って寄ってみたんだ」 「お目当てのものが売り切れていて別のコンビニにでも行ったんだろ。心配しなくてもじきに帰ってくる」 門の前に横付けされた軽トラの荷台に寄りかかり過足さんとコウジさんが話していた。仮眠してすぐに起こされたみたいであくびを何度もしていた。 「にしてもいやぁ~たまげだ。さっきコンビニでしおにいっきゃったんだ」 「しおにか?」 「うだ」 コウジさんと過足さんはキンキンに冷えたブラックの缶コーヒーを飲んでいた。 「コウジ兄貴、甘党なのにブラックが飲めるようになったんっすね」 「これは眠気覚ましに飲んでいるだけだ。いまだにブラックは無理だ」 コウジさんが苦笑いを浮かべた。 「過足、さっきの話しだが……」 「蜂谷さんから聞いた話しではしおは悪いことに加担しているんだろって。もしかしたらトクリュウのメンバーじゃないかって」 「足を洗い真面目に働いていると人伝に聞いてはいたが、そうか、しおもか」 コウジさんが深いため息をついた。 「それどういう意味だ?」 上着を肩に担ぎ彼が颯爽と姿を現した。 「相変わらず格好いいな、卯月さんは。こでらんに」 「それは俺じゃなくコウジに言ってやれ」 彼が困ったようにくすっと笑った。

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