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番外編コウジさんの後輩
「イケメンなのに?勿体ない」
「普通それ言います?卯月さんの前で」
コウジさんに言われてどきっとして後ろを振り返ると本当に彼がいたから心臓が止まるんじゃないかそのくらいびっくりした。
「えっと……その……」
なんともいえない気まずい空気が流れた。
いい年をして中身は子供なんですから。ここちゃんのほうがパパよりうんと大人に見えるのは気のせいですかね」
やれやれとため息をつく橘さん。
コウジより俺のほうがいい体をしているのに。なんか面白くないとぶつぶつ言いながら服をぽんぽんと無造作に脱ぎ出した彼。
「ちょっと遥琉さん!」
恥ずかしくて目の置き場に困ってしまった。
「汗をかいたからちょうど良かった。コウジ、付き合え」
太惺をコウジさんから受け取るとこくりこくりと船を漕いでいた。眠気と必死に戦う姿がなんとも可愛らしい。
彼はコウジさんの手首をむんずと掴むと、有無言わさず浴室に連れていってしまった。
寝ている太惺を起こさないように橘さんに着替えを手伝ってもらった。
「若いのと張り合って、あとでまた腰に来ても知りませんよ。本当に懲りない人ですね。未知さん、たいくんとここちゃんとひまちゃんが寝ているんです。すこし横になったらどうですか?遥琉の焼きもちを回避するには寝るのが一番ですよ」
並んで寝ている太惺と陽葵の隣にもう一組布団を敷いてくれた。
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