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番外編 ただいま

「じぃーが四人もいるんだ。そりゃあどっちに行っていいか分からなくなるよな」 度会さんが上機嫌でゲラゲラと笑い出した。 四人の前でぴたりと足を止める二人。度会さんはいつも一緒にいるけど、お祖父ちゃんたちに会うのは久し振りであれ?誰だっけ?声は聞いたことがあるのに。顔を見合わせて不思議そうに首を傾げる二人。何をするにも息ピッタリで。場を和ませる癒しの天使の愛くるしい仕草にお祖父ちゃんたちもすっかりメロメロになっていた。 「たいくんとここちゃんのじぃじたちだよ。わすれちゃったの?じぃじたちおかえりなさい」 遥香がトコトコと駆けてきた。幸ちゃんも一緒だ。 「おぅ、遥香か。見ないうちにすっかり大きくなって。じぃじっておいで。抱っこしてやる」 お義父さんが嬉しそうに笑いながら、両手を大きく広げた。 「上総年を考えろ。ぎっくり腰になっても知らんぞ。止めておけ」 心配するお祖父ちゃんの声はどこ吹く風か。お義父さんの耳にはおそらく届いていない。 「一旦、休憩だ。三十分後に会合を再開する」 彼の声があたりに響いた。

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