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番外編 おかえり

「あれ?」 ぽっかりと目を覚ました遥香。 「ママとままたんだ」 むくっと起き上がると眠気眼を擦りながらも嬉しそうに彼にぎゅっとしがみつくとものの数秒で何事もなかったようにスヤスヤと寝てしまった。 「遥香、しがみつく相手を間違っているぞ...……と言っても聞こえてないか」 たく、しょうがねぇなと口では言いながらも嬉しくて仕方がない、そんな感じだった。 「子どもってさぁ産まれたと思ったら、あっという間に大きくなるよな」 目を細め愛おしそうに遥香の頭を優しく撫でる彼。 「一太と同じで遥香も未知と橘に甘えたくても自分はお姉ちゃんだからと言って下の子たちに譲っている。我慢ばかりしているだろ?だから一分だけでいいから遥香をぎゅっと抱き締めてやって欲しいんだ。どう頑張っても未知と橘には敵わない」 「随分とまぁしおらしくなりましたね。どういった心境の変化ですか?」 「別になんでもねぇよ」 橘さんに痛いところをつかれぷいっとそっぽを向く彼。    

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