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番外編 おかえり
「オヤジに話しがあったんだろ?晴と未来のことは心配すんな。あましたら紗智たちを呼ぶから。晴、未来、じぃじぃたちと遊んでパパのことを待っていような」
はぁ~~いと元気な返事と小さな手が上がった。
「すみません、お願いします」
信孝さんはその場に正座して頭を下げた。優しい父親の顔から組の幹部として顔つきががらりと変わった。
晴くんたちが遊びに来たことを知って一太たち、子どもたちがあっという間に集まった。
「みくね、おうましゃん!」
「はれはかくれんぼうをしたい!」
「ハルちゃんはおにごっこ!」
ぴょんぴょんと跳び跳ねる遥香と晴くんたち。
「よし、よし、分かった。いっぺんには無理だから一人ずつな」
「小さい子から順番な」
お義父さんもお祖父ちゃんも子どもたちからモテモテで、あやまった。なじょすっぺ。と言いながらもすごく楽しそうだった。
「茨木さん、上総さん、あ、あの……」
ヒヤヒヤしながら見ていた若い衆が意を決し二人に声をかけた。
「なんだ?言いたいことがあるならはっきり言え」
「もうお年なんですから、そ、その、あまりご無理をなされないほうがいいかと思いまして。オ、オヤジと、ね、根岸さんも言ってましたし……」
「心配無用だ。ひ孫の遊び相手が出来ないなんて男が廃る。そうだろ上総?」
「あぁ」
ぎっくり腰になったら大変です。転んだら大変です。若い衆の心配なんてどこ吹く風か。お義父さんとお祖父ちゃんが抱っこをせがむ晴くんと未来くんをそれぞれ抱き上げてくれた。
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