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番外編 おかえり

「もしもだ。青空が実の弟だったらどうする?答えたくないから無理強いしないが」 「許してはくれないだろうがまずはひたすら謝る。もし許してくれるなら青空とナオと三人で写真を撮りたい。それから一緒に温泉巡りをしたい。スイーツの食べ歩きもしたいし、カフェ巡りをしたい。やりたいことが山のようにある。失ってしまった時間はもう二度と取り戻せないが、これから先の人生は三兄弟いつも一緒にいたい」 「そうか」 「真がなぜか青空にすぐ懐いたんだ。髑髏の刺青をしているから普通は怖がって逃げるだろ?でも真は逃げなかったし隠れもしなかった」 「子どもは不思議な力を持っている。よく言うだろ?青空は悪い人じゃない。そう直感的に感じたんだろよ。真は見る目がある。将来が楽しみだな」 吉崎さんが真くんにおじちゃん真のパパになってもいいか?と聞いたとき、うん!と即答して、真の弟はいつ生まれるの?明日?と満面の笑顔で逆に聞いたみたいで。こればかりはコウノトリさんに聞いてみないと分からないな、さすがの吉崎さんもどう答えていいか分からず。タジタジになってしまった。 「で、いつになったら真との約束が果たせるんだ?短冊にも書いてあったぞ。あした弟が生まれますようにってな」 チラッと彼が光希さんを見た。 「翔さん、今度の週末真を預かるから茉弓と二人で温泉にでも泊まりに行ってきたら?」 「今、それどころでは……」 「仕事人間なのは分かるけど、真を泣かせる気?」 「泣かせたくはない」 「じゃあ、行く?」 「はい、行きます。真との約束を果たせるように気合い入れます」 吉崎さんが右手を挙げた。 吉村さんが呆気に取られていることに気付き、慌てて手を下げた。 「仲がいいんですね」 「カミさんと光希の尻に敷かれている。自分で選んだ道だから後悔はしていない」

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