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番外編ありがとうな、
「たんさん、みっけ!」
「たんさん、やっと見付けた」
「家中さがしたんだからね。返事くらいしてよね」
小学生三人組がドタドタと台所に入ってきた。
「三人同時にいっぺん喋らないでくれ。悪かったな、腹が減って背中と腹がくっつきそうだったんだ」
「たいくんお手柄だよ」
「ありがとう、たんさんを見付けてくれて」
お兄ちゃんとお姉ちゃんたちに頭を撫でてもらい太惺はにこにことずっと笑っていた。
「私たちからのお土産」
めぐみちゃんがぶら下げていた紙袋を覃さんに差し出した。
「どこに行ってきたんだ?」
「三春町っていう昔お城があった町をぶらぶらしてから鍾乳洞に行ってきたんだ。かなくん今はいないけどかなくんも一緒だったんだよ」
「そうか。楽しかったか?」
「うん。楽しかった。今度、たんさんも行こう。じょうじさんも連れて」
「いいのか?」
「うん」大きく頷く三人。息ピッタリだ。
「売店で美味しそうなお菓子が売っていたから、四人で分けてお小遣いで買ってきたんだ」
「そうか、ありがとうな」
子どもたちに熱烈に歓迎してもらい覃さんは嬉しくてたまらない。そんな感じだった。
「たんさん写真見る?」
「もちろん、見る」
「ちょっと待ってて。ママ、アルバムを取って」
これは一太の大事なものだから、太惺と心望に悪戯されないようにと、ウ―さんに頼んで食器棚の一番高いところにアルバムをしまってもらった一太。
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