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番外編ありがとうな、

「未知に嫌われたら俺もう生きていけない。だから頼む、嫌いにならないでくれ。俺はどうしたらいい?」 頭を抱えた地竜さんに、一太と遥香が駆け寄り、頭をぽんぽんと撫でて大丈夫だよ、ママはディノンさんのことを嫌いにならないよって宥めていた。でも、めぐみちゃんに、 「しつこい男は嫌われるってママが言ってたよ。ディノンさんはちょっとしつこいから、気を付けたほうがいいよ」 痛いところをつかれしばらくの間落ち込んでいた。 「地竜の声がする。気のせいかと思ったら気のせいじゃなかった。久し振りだな」 出掛けたときと同じように颯爽とあお兄ちゃんが帰ってきた。 「昨日も会った」 「そうだっけ?」 「そうだよ。惚けるなよ蒼生」 「覃が20万円以上もするドローンを捕まえて分解して楽しんでいたと聞いたぞ。俺はてっきりお前と男の尻にしか興味がないと思っていたから正直言って驚いた」 「紗智にも同じことを言われた」 「そうか」 くくくと笑い出すあおお兄ちゃん。肩のあたりを気にする素振りを一瞬だけ見せた。もしかして怪我をしているのかな? 「掠り傷だ。たいしたことはない」 「でも……」 「斉木にみてもらって手当てをしてもらったから大丈夫だ。ありがとう心配してくれて」 そうは言うものの表情は冴えなかった。

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