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番外編ありがとうな、

深夜一時過ぎ。ぐずる陽葵をあやしながら寝かし付けていたら台所から明かりが漏れているのに気付いた。 「子どもが巻き込まれる事件が最近多くないか?」 「そうだな」 話し声が気になってなかを覗くと、あおお兄ちゃんと鞠家さんと柚原さんと目が合ってしまった。 「ひまちゃんの寝かし付けは任せてくれ。ねえさんは温かいお茶でも飲んで一服したらいい」 柚原さんが椅子から立ち上がろうとしたら、 「妹のは俺がやる」 「いや、息子である俺がやる」 「あおお兄ちゃんも鞠家さんも仲良くしてください。その気持ちだけで十分嬉しいです」 「たいくんとここちゃんはうちの息子たちよりも寝相が悪いな。足と手がどこから飛んでくるか分からない。ぜんぜん違うところに寝ているし。でもそれがまた可愛い」 「凪くんと碧人くん、パパがいなくて寂しいですよね」 あおお兄ちゃんがはぁ~っと深いため息をついた。もしかして聞いてはまずいことだった? 「パパのいびきがうるさいから静かでいいって凪と碧人に言われてかなりショックを受けていた。言われないと気付かないもんだな」 鞠家さんがくすりと笑った。 「玲士さんたちから連絡はありましたか?」 「玲士はさっき帰ってきたが、地竜はしばらく病院だな。身分を隠すためとはいえ一応非常勤の肩書きを持っているからな。玲士は元気だ。心配するな」 「玲士さんが起きたら声を掛けてみます」 あおお兄ちゃんがノンカフェインのハ―ブティーを淹れてくれた。

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