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番外編ねえさん、ただいま

陽葵を寝かし付け、まだ四時だからもう一寝入りしようと思って布団に入ったまではいい。問題はそれからだ。うとうとしはじめた頃、人の気配と人肌の心地よさと温もりを感じてぱっと目を覚ますと、隣の部屋で寝ていたはずの遥琉さんと地竜さんが僕の両隣に添い寝していたから驚いて一瞬で目が覚めた。二人とも上半身裸なのに、なぜか灰色のスエットのズボンをちゃんと着ていた。 「地竜が未知の髪の匂いをしつこく嗅ぐから、未知が起きただろうが」 「俺のせいかよ。卯月が未知は甘い匂いがするってくんくん嗅ぐから起きただろうが。ごめんな、起こして。まだ寝てていいぞ」 「俺もごめんな。未知、寒いだろ?」 彼と地竜さんが肌掛け布団を肩まで掛けてくれた。 「ありがとう二人とも」 筋肉粒々の胸板の厚い二人に挟まれてドキドキしないわけがない。二人の色気たっぷりの笑顔にも胸キュンしてしまい、寝るにも寝れなくなってしまった。起きたくても起きれなくなってしまった。

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