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番外編恋の吊り橋作戦

「室町時代から続く由緒正しい名家であった福光家も今や没落寸前。もし翔が跡を継いでいたら違っていたのかも知れない。翔は古いしきたりや悪しき慣習をぶち壊して、新しい風を福光家にもたらしていたかもな。それにしてもおもしろい四姉弟だな。性格はバラバラだが、それぞれに個性があるから見飽きない」 「そうだな。みずほさんも嬉しそうだ」 蜂谷さんと信孝さんが撮影の様子を見守っていた。 「あれま、たまげだ。珍しいカップリングだな。喧嘩でもしたか?」 「喧嘩はしていない。俺らは関係者じゃないから」 「訳のわかんねぇことを抜かすとくらつけるぞ。関係者じゃない?どの口が言ってんだ。おめさんたちも関係者だべ。俺がいない間、耳がつんぽになったか?大事な伴侶と相棒の側にいてやりっせ。ほら、いきっせ」 風のようにふらりと現れた弓削さんが二人の背中をどんと押した。 「なかなか来ないから呼びに行こうと思っていたんだよ」 ナオさんが信孝さんの手をぐいっと引っ張った。 「俺を一人にすんな」 青空さんも蜂谷さんの手を掴むとぐいっと引っ張った。 「晴、真、未来、おめさんたちも行ってきっせ」 物陰にずっと隠れていた三人に気付かない弓削さんではない。声を掛けると「うん、行ってくる」「みーくん行くよ」晴くんと真くんが未来くんの手を握ると三人で仲良くパパたちのところへ駆けていった。

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