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番外編恋の吊り橋作戦

「鈴木さん、オレンジのカーネーションなんかありませんよね?」 「切り花はありませんが、植木鉢ならそこにありますよ。暑さに弱いので半日陰や軒下などに置いてくださいね」 「じゃあこれもラッピングしてもらっていいですか?これで間に合いますか?」 財布から一万円札を取り出すととキャッシュトレーに置いた。 「なんだかねハツさんが不憫でならなくて。今も成仏できなくてそこらへんをうすらかすらしているんじゃないって私はそう思っているわ。あら、やだわ。新入りのあなたに愚痴を言ったりしてごめんなさいね」 「いいえ、俺で良かったら愚痴でもなんでも聞きますよ」 玲士さんがにっこりと微笑んだ。市役所の生活保護の部署にいたせいか職業柄聞き上手だ。 「玲士、終わったか?」 弓削さんが戻ってきた。 「それは?」 「これは弓削さんがヤス兄貴にプレゼントする花です」 「なんで?」 「ヤス兄貴に機嫌を直してもらわないと困るのは俺たちです。すみません、差し出がましいことをして」 「そこまで気を遣ってくれてありがとう」 弓削さんはおそらく知らない。玲士さんが選んだこの花の花言葉を。

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