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番外編恋の吊り橋作戦

「玲士さん、卯月さんは兄弟分と部下たちにモテモテなので大変ですね。私も可愛がってもらっていますが、まわりからの視線が怖いときがたまにあります」 「たまにじゃないだろ?しょっちゅうだろ?俺は殺意しか感じないぞ」 甘党の宋さん。砂糖とミルクを二つずついれてもまだ苦かったみたいで三つ目をいれはじめた。 「朝宮さんはカタギの方ですよね?」 「和真でいいですよ。堅苦しいのはどうも苦手でね」 「そうなんですね。では和真さんって呼びます」 「ヤスさんが繋いでくれた縁で卯月さんと出会いまして今やお互いの家を行き来する仲です。卯月さんとヤスさんにはとても良くしてもらって感謝してもしきれないくらいなんです。須釜製作所はやくざのフロント企業だとまわりから白い目で見られていますが、そんなの気にしていません。なにも悪いことはしないので」 「卯月さんって本当に偉大な人なんですね。俺、そんなすごい人の婿になりたいだなんて。今思えばなんで手を挙げたんだろうってって。後先のことをよく考えれば良かったって、今さら後悔しても遅いんですが」 「それもまた縁だと思いますよ」 「はい。亜優を大事にします。卯月さんに少しでも恩を返せる、そんな人間になりたいんです」 目をキラキラと輝かせる玲士さん。

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