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番外編恋の吊り橋作戦
「鈴木さんが暑さに弱いって話しをしていた。やっぱり花なんて柄でもねぇよな。悪い、ありがた迷惑だったな。いらねぇならねえさんにでも……」
「いらないって一言も言ってません。まさか兄貴からプレゼントをもらえるとは思ってもいなかったんでちょっと驚いただけですよ」
「そうか。それなら良かった」
「兄貴」
「どうした?」
「一度聞こうと思ったんですけど兄貴は俺のことをどう思っているんですか?」
ヤスさんの直球過ぎる質問に弓削さんは、「ええと」「う―ん、そだ事いきなし聞かれもな」「あやまった」とためらいの言葉を多用したのち、
「好きに決まってんぺ。それ以外ねぇべした」
そう答えた。
「ではお返しにバラを九本兄貴に贈ります」
「わざわざそだことしなくても。なんか悪いな」
「悪くないですよ」
ヤスさんがにっこりと微笑んだ。
「おぃ、弓削。自ら墓穴を掘ってどうすんだ」
彼が苦笑いを浮かべていた。いつもあなたを想っています。永遠に一緒にいたい。九本のバラの意味を教えてもらった。
「弓削さんを一途に想うヤスさんの気持ちがいつか届けばいいな」
「待っていたんでは一年があっという間に過ぎる」
「もしかして二人をくっつけるの?」
「俺の命令は絶対だからな。曖昧な関係のままお互いもやもやしているのもどうかと思う。意外とあの二人、両片想いかも知れないし。両想いになれるようちょっとだけ背中を押してやるんだよ」「恋のキューピットですものね、遥琉は」
橘さんが陽葵を抱っこして連れてきてくれた。
「起きたのか陽葵。パパっておいで」
彼が両手を伸ばし陽葵を抱っこしてくれた。
「抱っこしたからには」
「分かってるって。オムツを交換しろってだろ?あと汗をかいたから着替えもついでにってだろ?」
「はい。そうです。良くできました」
彼が陽葵をあやしながら部屋へと連れていった。
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遥琉さん👍️良く出来ましたぁ(笑)