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番外編恋の吊り橋作戦
一太と優輝くんとめぐみちゃん。仲良し小学生トリオが居間を素通りしたあとすぐに戻って来て携帯を見るあおお兄ちゃんに声を掛けた。
「あおお兄ちゃん、さっきからニタニタして。何を見てるの?」
「めぐみ分かった!えっちな……」
「お口チャック」
優輝くんが慌ててめぐみちゃんの口を手で覆った。
「まだ子どもなんだから大人の話しはしちゃダメ」
「だって気になる」
「変な動画は見ていないぞ」
あおお兄ちゃんが笑いながら携帯を三人に見せた。
「これ、誰だと思う?」
「誰って……」
三人は食い入るように見つめたのち、
「ぱぱたんだよね」
「オレンジ色の服を着てる。初めて見た」
「インタビューを受けてる」
一言ずつ答えると、いつものぱぱたんじゃないぱぱたんカッコいい!と同時に声をあげた。
「くまさんつかまえて山にかえすの?」
「人を襲って怪我をさせているからな。それは無理かもな。ちょっと可哀想だけど」
「そうなんだ」
神妙な面持ちの三人に、
「どうする?これを見てぱぱたんのファンが増えたら?」
冗談半分に聞くと、
「えぇ~~やだ」
「ライバルがふえるだけじゃん」
「絶対にいや」
揃いも揃って頬っぺたをこれでもかと膨らませる三人。
「三人とも本当にぱぱたんが大好きなんだな。なんか安心した」
あおお兄ちゃんが嬉しそうに微笑んだ。
そして気付けばあおお兄ちゃんの膝の上には遥香と太惺と心望がちょこんと座っていた。
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