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番外編恋の吊り橋作戦

「実は菱沼金融で週に二日ほど四季にアルバイトをしてもらっているんだ。今までどんぶり勘定で適当にやっていたからな。四季に帳簿の整理を手伝ってもらっているんだ」 「嘘……四季さん巻き込まれていない?ロンさんもまだ近くにいるんでしょう?」 「上の子が熱を出したとかで昨日は休んだと言っていたが、今日も休みだといいんだが……四季も未知と同じで真面目だからな。頑張りすぎる。だからあまり無理をして欲しくないんだが」 彼がそんな不安を口にした。 「黒ずくめの集団の中にもし誉さんがいたとして、目的は森崎さんですね?」 「あぁ。ソイツらがひかりのみこの信者だということはまだ確認が取れていない。もし信者ならまゆこの命令なら殺人もいとわない、喜んで犯罪にも手を染めるだろう。シェドの信者よりやべぇ―連中かもな」 彼の言う通りだ。家族連れがいてもそんなの関係ない。目的を遂行するためなら手段は選ばない。 目に見えない恐怖がじわじわと押し寄せてきた。 「弓削、お前は留守番な」 「誉に挨拶してきます」 「頼むから未知の側にいてくれ」 ジャケットを肩に担ぎ颯爽と出掛けようとした弓削さんを彼が止めた。 「さっきのガキ、これを落としていった」 くしゃくしゃに丸められた紙を弓削さんに渡した。

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