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番外編恋の吊り橋作戦

「昔、ポケットティッシュはサラ金の宣伝媒体に使われていたんだ。だいぶ前に廃業したサラ金のチラシだ。こんな古いのよく持っていたな」 とあたすけてとクレヨンで殴り書きされてあった。 「もしかして、本当の兄弟じゃないのかもしれない。二歳の子どもの腕に刺青と注射痕だ。斉木は躊躇せず児童相談所に子どもの保護を依頼した」 地竜さんが気配もなくふらりと現れて。 「卯月、携帯に送ったのを見ろ」 言われた通り携帯を見る彼。 「ガキを売買し、玩具にする悪趣味な連中はごまんといる。生身の人間、しかも年端もいかない子どもを好んでペットにする変態もいる」 「紫竜とシェドしかいないだろ。悪趣味だよな。もし自分の子どもが同じ目に遭ったらって考える頭はないのか。まわりまわって最後は自分のところに戻ってくるのにそれにも気付かないなんて」 「金と権力の亡者に何を言っても無駄だ」 「ガキの腕には?」 「長袖を着ていたから確認は出来なかったらしい。触られるのも嫌がっていたから無理強いをさせる訳にはいかないだろ?」 「そうか。俺な、このままあのガキの親が迎えに来なければいいと思ってしまうんだよ。不謹慎極まりないかも知れないがな。信仰は自由だが、子どもにしてみたら関係のない話しだ。ヤスみたいに辛い思いをするよりは保護されて施設で育ったほうが幸せになる」

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