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番外編恋の吊り橋作戦
「元気なガキだ。親が迎えに来ると聞くなりサツの腕を噛んで逃げ出したみたいだ。ある意味将来有望かもな。弓削使って悪いが斉木に連絡をしておいてくれ。お兄ちゃんが弟に会いに行ったら捕まえておいてくれって。いろいろと聞きたいことがあるってな」
「オヤジ、あのガキを助けるんですか?さっきはほっとけって言ったはずですが」
「言ったのは卯月じゃなく俺だ。余計な情けをかけたら足をすくわれるからな。ガキに罪はないかはこれから決めるとして、まずは暗号を解読するのが先だ。弓削、手伝うぞ」
「暗号なんてねぇべした。どこさあんだ?」
「あっぺした、そこに」
地竜さんが弓削さんが持っている紙を指差した。とああすけてと書かれた下に豆粒大の小さな字でなにやら書いてあった。
「よく見えたな」
「目だけはいいんでね。遠くからでも未知を真っ先に見つけたいから。これだけは自慢できるぞ」
フフンと自信満々で答える地竜さん。
「あのな地竜。普通そこはねえさんよりまずは敵を真っ先に見つけてねぇと命がいくらあっても足りねぇぞ」
「俺はな未知の腕のなかで死ねれば本望だ。未知がいてくれればそれでいい」
弓削さんに苦言を言われてもまったく気にする素振りを見せず上機嫌だった。
「斉木と弓削が訛っているからな。俺まで無意識のうちの福島弁を使っていたとはな。参ったな」
「それほど福島に馴染んだってことだろ?プラス思考で考えればいい」
急遽阿部法律事務所に出掛けることになった橘さんに頼まれて、彼と地竜さんが仲良く台所に立って子どもたちのおやつを準備していた。
たまには未知さんと紗智さんたちを休ませてくださいね。喧嘩は駄目ですよ。二人ともちゃんと橘さんの言いつけを守っていた。
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