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番外編恋の吊り橋作戦
「ごめんな未知。俺も地竜もひっつき虫で。未知にねっぱっていないと安心して寝れないんだ。ガキだよな、俺ら。つくづくそう思う」
「遥琉さんと地竜さんが安心して寝れるならそれでいい。二人の役に立てることがすごく嬉しい。決してお世辞とかじゃないからね」
「分かってるよ」
彼がくくっと笑った。
「ゴメンな笑ったりして。決して悪気がある訳じゃないんだ。必死こいて言う未知の顔があんまりも可愛いくて、ヤバいかもしれない」
きまりが悪いのを笑顔に隠しながら彼がおでこに軽くキスをしてくれた。もぞもぞと後ろで地竜さんが動いて。首筋に触れるか触れないくらいのキスをしてくれた。
「ひまちゃんにいつ起こされるか分からないんだ。寝れるときに少しでも寝ないと体が持たないぞ。卯月も未知を構ってないで寝ろ」
モゴモゴと小さく言うと何事もなかったようにすとんと寝てしまった。
「誰かいね?」
「気のせいじゃないか?」
僕が目が覚めた時地竜さんの姿はなくて。あおお兄ちゃんが後ろ、彼が前で、二人に挟まれて起きたくても起きれない状態だった。しょうがねぇなと言いながら戸をがらっと開けると橘さんが立っていたものだから、
「うわぁ~~出たぁ~~!」
飛び上がるくらい彼が驚いていた。
「私は幽霊ではありませんよ」
橘さんが地竜さんからだと手紙を渡した。
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