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番外編宋さんのお友だち
「ほっといていいのか?」
「積もる話しもある」
「まさかジャンプと言われるとは思わなかった。あのお陰で九死に一生を得た。彼は一体何者なんだ?見た目はひょろひょろで弱そうに見えるが、胸板が厚くてがっしりとしていた」
「死神のメンバーなのは確かみたいだ。詳しいことまでは知らない。役に立てなくて悪いな」
「いや、そんなことはない」
首を横に振る国井さん。
「医者と看護師に聞いても分からないの一点張りだ。鳥飼、俺以外の捜査員は?みな無事か?」
「重傷者はドクターヘリで医大付属病院に運ばれたとラジオのニュースで言ってたな。それと、巻き添えを食らった一般人が亡くなったとも」
「そうか……」
国井さんは動揺することなく落ち着いていた。
「驚いていないということは予想の範疇に入っていたか。よほどの恨みを買っていたんだな。その一般人。銃撃で蜂の巣にされるくらいに。ソイツ、公安だろ?煙草の吸殻をポイ捨てにする、近所迷惑になるのにばかでかい声で電話で話す、最低限のマナーも知らないようだと聞いた。ソイツの道連れにされなくて良かったな。チカにもう二度と会えなくなるところだったんだぞ。新婚早々チカを独り身にさせる気か?」
鳥飼さんの言葉にハッとし身震いする国井さん。
「莫《バク》という名前を聞いたことがあるかと質問しても守秘義務があるから答えられないと回答するだろう。ヤツはシェド教団の殺し屋だ。気を付けろ」
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