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番外編宋さんのお友だち
隣に潜り込んできた遥琉さんに背中をぎゅっと抱き締められた。
「お疲れさま。寝て起きれば明日だ。また長い一日がはじまるな」
「うん。遥琉さん、リンリンさんどんな人だろうね」
「波乱の予感しかない。なんで地竜のでなく俺なんだ」
「地竜さんも遥琉さんみたく面倒見が良くて義理人情が厚くて、部下から好かれているから。大変だね」
「俺は未知だけでいい」
不意に彼が首もとに顔を寄せてきた。
「汗すごいな。火の玉を抱っこしているようなものだからな。寝かしつけ交換しようか?シャワーを浴びてこい」
「でももう少しで寝そうなんだ」
「無理するなよ」
首もとにちゅっと軽くキスをされた。
「この甘いミルクの匂い、今だけだろ?独り占めしたくなる」
「ちょ、ちょっと遥琉さん。くすぐったい」
「くすぐってないだろ?」
脇の下や脇腹、僕の弱いところをこちょこちょされて、くすぐったくて身をよじった。陽葵が起きちゃうよ。それにいつの間にか布団から落ちて畳の上で寝ている太惺と心望も。
「いて」
寝返りをうった太惺と心望が転がって来て。足がちょうど彼の頭にぶつかり、お尻を頭と顔にそれぞれぺたっとくっつけてきた。そしてぶぶっとなんとも可愛らしい音がした。
「ママとイチャイチャすんな、たまには陽葵の面倒をみろって言われているみたいだな。未知、シャワーを浴びて来い」
彼の手がすっと離れていった。
それがちょっとだけ寂しいと思ってしまう自分がいて、なんだか気恥ずかしかった。
「子どもたちが寝たら構ってやる。なんなら朝ま……ウグ……」
口を開けたタイミングで心望の足が口のなかに入ってきた。
「ちょ、ちょ、ちょい待て」
二人にしがみつかれ、顔も髪もよだれで大変なことになっていた。
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