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番外編宋さんのお友だち
「りんりんさん一人なんですね。紫髪の仲間の方たちは?」
「車の中でハチと青空と五人で大人しく待っている。四人共声がデカイから、たむろするとやかましくてな。耳が痛くなる」
「がやがやと賑やかだってことは、宋さんとは真逆のタイプだね」
「そうだな」
彼が大きく欠伸をした。
「カブトムシがいそうな木を探して森の中を歩き回ったからさすがに疲れた。子どもたちは体力お化けだな。過足がブランコを手作りしてくれてな、鬼ごっこしたりかくれんぼうをしたり、あんだけ走り回ってはしゃいできたのにぜんぜん疲れていないんだぞ」
「みんな早起きだったからお昼寝するかも」
「そうだといいんだが。りんりんの相手をしないといけないし、昼寝はあとの楽しみにとっておくよ」
「りんりんさん、宋さんと同い年くらいなのかな?黒竜と違い、若い人が多いね」
「言われてみればそうだな。十人十色とよくいうが、性格も考え方もまったく違う、価値観も違う、なかには水と油みたいに相性が悪い仲間もいるだろうに地竜はよくまとめているよ。たいしたものだ」
「それを言うなら変態を手懐ける猛者ですよ」
橘さんの声がうしろから聞こえてきた。
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