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番外編宋さんのお友だち
「ヤス、怒らないの」
「りんりんとか言ったよね?地竜さんから言われなかった?」
渡りに船。たまたま偶然通りかかった那和さんと紗智さんが仲裁に入ってくれた。渋々ながらも手を離すヤスさん。
あれ、どこかで会ったことがあるな。りんりんさんが首をかしげた。紗智さんが説明すると、ボスが拾ってきて卯月に押し付けたあの三兄弟か。元気そうで良かった。使い走りだったりんりんもボスの護衛に抜擢された。出世したんだね。再会を喜びあっていた。
「ヤス、過ぎたことだ。もういい」
「兄貴は良くても俺はアイツだけは許せない」
「ヤス、まずは落ち着け」
弓削さんがヤスさんの肩をぽんぽんと軽く叩いた。
「悪気はなかったんだ。許してくれと彼に言ってくれ」
那和さんが通訳すると、
「反応を見るためにわざと怒らせたって。なかなか面白い、飽きないって。芫はりんりんたち新入りの教育係だったみたいだね。男の焼きもちほどめんどくさいものはないって」
「バ―バを観察するうちに男気に惚れたって。立派なバ―バフェチになりましたって。これ以上はごめん。マーにはちょっと刺激が強い話しかも」
通訳する那和さんと紗智さんのほうが照れて真っ赤になっていた。
「フェチにも色々あるね。紗智は?」
「え?僕?」
那和さんに話しを急にふられてドキッとする紗智さん。
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