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番外編彼が大好きな、彼フェチのりんりんさん
「伴侶がいる、守るべき人がいるということは弱さではない。強さになるって。ウ―はちょっと強すぎるの。か弱いところをたまに見せて斉木先生の庇護欲をかきたてればいいのに。守ってもらえるのも悪くないよ」
「なんか楽しそうで良かったな」
「良くないよ。なんでそんな危ないの持って歩いてるの?子どもたちが口にしたら危ないのに」
「俺もさっき注意したところだ。ヤツには通じなかったがな」
「バ―バと柚原に話しがあるみたいなことを言ってるよ。どうする?」
「あと三十分もしたらオヤジとカシラが戻ってくる手筈になっている」
「あと三十分も相手をしなきゃ駄目なの?」
「悪いな」
ニカッと笑う弓削さん。りんりんさんがよほど苦手なのか今度は那和さんがため息をつく番だった。
「だって地竜の部下はみ~~んな変わっているんだもの。まともな部下なんていないよ。胸をやたらと観察されて、お尻を触られて。耳朶をもみもみするのが好きっていう人もいた。命がいくつあっても全然足りない」
那和さんが本音を吐露した。
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