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番外編彼が大好きな、彼フェチのりんりんさん
「アイツは真面目すぎる。だから騙される。自爆して俺らや一般人を巻き込んで死のうとしていた。誰がボスなのか知らないだろ?黒竜に大切な人を奪われたからやり返したい。男の相手をしろと言われたら相手をする。悦ばせる自信はある。裸で踊れと言われれば踊る。なんでもするから生きたい。まだ死にたくない。とまぁ、こんな感じで凌暁《 リン・シャオ》の前で土下座したんだ。九鬼の悪趣味の餌食になった可哀想な子羊と見せかけて実は黒竜のスパイかもしれない。でも顔はもろ趣味だから、つい遊び心で拾ったんだよ」
「それでよく寝首を掻かれなかったな」
鞠家さんが聞くと、
「結婚を約束した女が入院中で、裏切ったらその女の生命維持装置を外す。肩代わりした入院費を耳を揃えて払ってもらう。払えないときは耳を切り落とし、指を一本ずつ切り落とす。死神には腕のいい医者がいるからな。目には目を歯には歯をだ。裏切り者は容赦しない」
笑顔で答えた。
「笑って話すお前が一番怖い」
柚原さんが最後の一口を頬張った。
あんなにあったおにぎりが五分もたたずになくなった。
「どんだけお腹ペコペコだったの?宋も青空なみにスゴいわね」
「スクスクと成長期だからな」
「それ以上デカくなられたら困るわよ」
チカちゃんが呆れていた。
「紫竜は起死回生の逆転ホームランを打つためにテロを起こそうとしているのか?」
鞠家さんが宋さんに聞いた。
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