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番外編彼が大好きな、彼フェチのりんりんさん
「紗智さん大丈夫?」すぐに駆け寄った。
「あれ、なんで?」
一瞬だけぽかーんとする紗智さん。
「ごめんね。りんりんさんが二人に声をかける前に、呼び止めていたらこんなことにはならなかったのに」
「なんでマ―が謝るの?マ―は悪くない。昔の名前で急に呼ぶから。ビックリした」
「何かしか因縁があるのかな」
「悪いことばかりしていたんだ。恨まれて当然だよ。ボスとアンダーボスがのうのうと生きているんだもの。面白くない人だって絶対にいる」
「紗智さんはのうのうとなんか生きてない」
「マ―ありがとう」
洗濯かごから手を離すとぎゅっと抱き付いてきた。
「マ―の匂い、好き」
嬉しそうに頬をすりすりする紗智さん。
「紗智ばっかズルい」
「那和もぎゅっとしたら?」
悪戯っぽくクスクスと笑う紗智さん。
「言われなくてもします」
頬っぺたを膨らませると那和さんもぎゅっと抱き付いてきた。
良かった、いつもの二人に戻って。
それは橘さんも同じだったみたいで。
「腹に据えかねて一発お見舞いしようとしたんですが、柚原さんに駄目だと言われました。未知さんに甘える二人を見たらなんだか安心しました」
ほっとして胸を撫で下ろした。
「お前らズルいぞ」
そこへ騒ぎを聞き付けたのか彼が姿を現した。
「未知は………」
「はい、はい、分かってますよ」
橘さんにむんずと手を掴まれ有無いわさずそのまま連れていかれてしまった。
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