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番外編彼が大好きな、彼フェチのりんりんさん
宋さんの顔を一目見るなりりんりんの表情がぱぁ~と明るくなった。
「浩宇 」
嬉しそうに目をキラキラと輝かせて宋さんに駆け寄ると両手を大きく広げてハグをねだった。
それを見た弓削さん。
「離れ離れになった飼い主と久し振りに会って喜びを爆発させる犬だな、あれは」
冷ややかな視線を送りながらぼそりと呟いた。
「凌暁 言われてるぞ」
言葉が通じないから何を言われたか分からなくて不思議そうに首を傾げるりんりんさん。
宋さんはくすりと笑うとりんりんさんとハグをしてから、中国語で話し掛けながら 少し乱暴に髪をくしゃくしゃっと掻き混ぜるように撫でた。
いちいち言わなくても分かってるよとでも言ってるのかな?ぶっきらぼうに言うと宋さんの手を払いのけてぷいっとそっぽを向いた。
「俺優しいからさ、未知と一太坊っちゃんの言うことを聞かないと柚原と弓削にお尻ペンペンされるぞ、卯月に嫌われるぞと忠告してあげたんだ。ソイツを頼むな。じゃあ、また来る」
右手をあげて大きく振りながら宋さんは上機嫌で車に戻っていった。
「宋さん、わざわざ忠告をするために来てくれたんですか?」
「そうみたいだな。でも良かったなりんりん。腕を折られなくて。柚原がその気になれば腕をへし折られ指を一本詰められていたぞ」
りんりんさんが顔をおもいっきりしかめた。
「そうか一発ぶん殴られたのか」
弓削さんがくすりと笑った。
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