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番外編国井さん、熱烈に口説かれる

「……井……国井だ」 ぼそりと答える国井さん。 「知ってる」 「青空と知り合いなのか?」 「それってさぁ、職務質問?」 「俺が警察官だと知ってるのか?」 「当たり前じゃん。マル暴でしょう?ボスのお気に入りでしょう?だから命を狙われる。奥さんに会ったけど、綺麗な人だね。あと五年早く出会っていれば隣にいたのは俺だったと思うとすごく残念だよ」 不意に髪を触られあまりの手の冷たさに鳥肌が立つ国井さん。やはりコイツはただ者でない。身の毛がよだつくらいの恐怖を感じた。 さっきから携帯電話を眺めながら何度もため息をついているチカちゃん。 「実はねダーリンに手紙を渡してと山龍に頼んだの。ちゃんと届けてくれたか心配で……」 「チャラチャラしているけど山龍さんは約束を守る義理堅い男だ、青空さんと宋さんが話していました。だから大丈夫です。信じて待ちましょう」 「そうよね。携帯電話があるのが当たり前になってるでしょう?だからね連絡が取れないのがこんなにも不安になるなんて思ってもみなかったわ。元気でいてくれればそれでいいの。声を聞きたいなんてそんな我が儘許されないのくらい知ってるから」 携帯電話をぎゅっと握り締めるチカちゃん。  「あ、そういえばりんりんは?悪さしてない?」 「遥琉さんと柚原さんにみっちりと油を絞られたのがかなり堪えたみたいで大人しくしています」 「押しに怒られるのが一番ダメージが大きいもんね」 チカちゃんがクスリと笑った。 明日には帰らなきゃならないの。安否確認だけでもしたかったんだけど。チカちゃんの心配ごとは尽きない。

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