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番外編国井さん、熱烈に口説かれる

彼から国井さんもかなりモテモテだと聞いたチカちゃん。 「死神のメンバーはみな美的感覚が俺らとはかなりかけ離れている。ボーカ―フェスだから何を考えているか分からないから余計に怖い」 「ハルくんが怖いんだもの。ダーリンも今ごろ怖い思いをしているかもしれない。頼む人を間違えたかも」 チカちゃんが深いため息をついた。 「チカ携帯が鳴ってないか?」 「有給休暇中くらい仕事のことを忘れさせて欲しいわ」 「出なくていいのか?」 「用があればまた電話を掛けてくるわ。ハルくん、Princess Barっていう名前の店、聞いたことある?住所は駅前の陣屋通りのテナントビルなんだけど」 「陣屋通りといえば入居するテナントが必ず潰れている貸し店舗がある。このご時世だ。入れ替わり立ち替わりが激しいからな。店名からしてガ―ルズバ―かコンセプトカフェか。その店がどうかしたか?」 「ごめん、言えないの」 「仕事絡みか」 「うん、そう。あんまり気が進まなくてね」 はぁ~とため息をつくチカちゃん。 「駅前広場にたむろする中高生が悪い大人に引っ掛かって人生を棒に振る前に一人でも多く助けてやってくれ。チカなら出来る」 「ハルくんはすごいわ。何でもお見通しなんだもの。敵わないわ」 「俺を誰だと思ってんだ?」 「誰って、アタシの大、大、大好きなハルお兄ちゃんでしょう。ハルくんって呼ぶより、ハルお兄ちゃんのほうがしっくりくるんだけど気のせいかしら?」 「チカと千里の声は間違えるくらいよく似ている。だから千里にお兄ちゃんって呼ばれているようで背中がむず痒くなるんだ」 「あら、そうなの。じゃあ、これからはアタシもハルお兄ちゃんって呼ぼうかな」 嬉しそうににっこりと笑うチカちゃん。

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