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番外編国井さん、熱烈に口説かれる

「熊の目撃情報が相次いでいるから出動要請か、もしくは箱罠に熊がかかったという連絡だろう」 「また出掛けるんですね」 「寂しい思いをさせて悪いな」 「いえ、別にあなたがいなくても寂しくはありませんよ」 「なんだ期待したのに」 がっかりする柚原さん。 「子どもたちがいますからね。私はあなたが怪我をしないか、それが心配なんですよ」 「ジジイだから無理すんなってだろう?」 「ジジイじゃありませんよ」 ププッと笑う橘さん。 「ままたんとぱぱたん、ラブラブチュッチュッしてるからじゃましないんだよ」 こそこそ話をする一太の声がどこからか聞こえてきた。 「優璃は俺のなんだけど独り占め出来ない。オヤジの気持ちが良くわかる」 柚原さんも笑いながらむくっと体を起こした。 「たいくん、ここちゃん、おいで」 声をかけると二人がわぁーとはしゃぎながらドタバタと元気に走ってきた。 「柚原さん、あの、ラブラブタイムのところすみません」 ミツオさんが腰を九の字に曲げて頭を下げた。 「柚原さんはいませんよ」 「え?嘘」 驚いたように頭を上げた。 「あれ、さっきまでいましたよね?」 「えぇ、いましたよ」 「一太坊っちゃんからラブラブタイムだから今は邪魔しちゃダメと言われたので、十分待って声を掛けようと思ったんですよ」 「そうだったんですね。入れ違いになったみたいですね」 「そうみたいですね」 「急用ですか?」 「はい、それが……」 言葉を濁すミツオさん。何か言いたげな表情を見て橘さんはチカさんか国井さんの身に何かあったのだと直感的に感じた。

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